C3 伊藤 寿子
【続ける事、教える事、そして時々すごく頑張る事】
今年3月のTOEIC公開テストで990点(満点)を取りました。でも、すごいね!と思って頂くとちょっと恥ずかしいです。何故? 調べてみたらカッキリ15回受験。4年もかかっての到達です。何だか大したことないなあという気がします。気の向くまま寄り道をしながらの3冠(英検1級、通訳ガイド試験、TOEIC990点)達成です。ですから、ここでは「英語を本格的な仕事に」と思われる方にではなく、「英語を学ぶことで彩のある生活を」という方に向けて、今まで私がやってきたことの一部をご紹介します。ちなみに私は海外生活および留学経験ゼロです。CNNやAFNは大の苦手です。
私の英語学習のスタートは1997年。子育てが一段落して何か自分のためにやろうと思った時、思い浮かんだのは学生時代に beyond reachだった英検1級取得でした。私は大学卒業後、公立中学で英語を教えていましたが、2級しか持っていませんでした。今ならとても考えられませんが、当時は準1級がなかったのでこれでもacceptableでした。そこで、手始めに準1級(1998)を取り、翌年、神奈川県立外語短大の科目履修生になりました。そこでは、英字新聞を精読したり小論文を作成したりしましたが、語彙のなさにがく然とさせられ目標の1級は遙か彼方でした。
しかし「教える事は学ぶ事」とばかりに塾で教える傍ら、ひとり過去問と取り組み2002年、6回目の挑戦でやっと筆記試験に合格。一方、面接は絶対1回で受かる!と根拠のない自己暗示をかけて直前の10日間真剣に集中しました。私が受かる根拠はなかったのですが、学習のよりどころはありました。Internetです。そこにある同志の経験と知恵を借りて面接突破。私の必死さに面接官も同情したのだと思います。
1級に合格したとはいえ語彙の不足を痛感していたので、2006年1月に茅ヶ崎方式英語会 本校に入会しました。茅ヶ崎方式では、国内外の最新の出来事を英語で聴くため、2009年に合格した通訳ガイド試験の学習に最適でした。
英検1級、通訳ガイド試験に合格した後は、TOEICの満点を狙うため、本校のClass 3で学ぶかたわら、塾のTOEIC講師になりました。教える事は本当に効果的な勉強方法です。徐々にスコアは上がりましたが、980から上は遠かったです。私はPart7の推測問題が苦手で、何となく選んだ答えがいつも致命傷になりました。TOEICでは根拠のない答えは絶対ないので、情報を整理しながらの速読力をつけるために大量の模擬問題集のほか、茅ヶ崎方式で内外のニュースを聴いたり、Webで興味のある話題を継続的に聴いたり読んだりしました。
英検もガイド試験もTOEICも終わってみたら通過点に過ぎません。今後の目標はより高度なListeningとSpeakingができるようになること。県立外語短大や茅ヶ崎方式英語会の教材を通してニュース英語の面白さに魅了されたうえ、英語学習を通して異文化の一端にも触れたので、憧れの職業は放送通訳とでもしておきましょう。生きているうちにモノにならなくても天国に行ったとき、歴史上の人物とお話しできたらと考えたら楽しくないですか。そのためにも頑張りたいです。