「茅ケ崎方式」が教えてくれた英語学習の面白さ(2015年8月) 

C3 土橋知幸

TOEIC満点 3回取得!

私は2010年度の途中から本校に入会し、今年で節目の5年目を迎えました。
私が「茅ケ崎方式」で学んでみてよかったことは大きく分けると三つあります。 
 一つめは「茅ケ崎方式」は私のように完全に日本語耳になってしまっているタイプの学習者のリスニング力を確実に伸ばしてくれたことです。そして私から見て「茅ケ崎方式」のレッスンの最も画期的なところは何と言ってもLCTのディクテーションでのあの絶妙な聞かせ方にあります。私にとってはギリギリ書き出せるか出せないかの聞かせ方なのでありえないぐらい集中するのです。独習ですとこれはなかなかできません。正直言うと最初の一年ぐらいは全くついていけず苦しみのほうが大きかったのですが、今は書き取れた時の達成感が面白く病みつきと言えるくらいにまでなりました。事実リスニング力の伸びは客観的な数字としても表れました。リスニングパートが常にいま一つだったTOEICで、昨年は満点(990点)を3回取れたのです。 
 二つめは、基本4000語の単熟語のセレクトが私から見て絶妙だったのです。語彙力強化で常に困るのは一体どの単語から手をつければいいのかという点ですが、それに対して「茅ケ崎方式」は学習者が単語の森に迷い込まないようにユーティリティの高い単熟語を厳選してそれらをいろいろな用例でさらうので効率よく深さのある語彙力が身につけられます。あとはその上に個別の分野の語彙を足していけばいいので無駄が無いのです。事実、入会して最初の3年間くらい重点的に4000語をさらうことでTHE DAILY YOMIURI(現 THE JAPAN NEWS)の記事がそれ以前と比べてありえないぐらいスムーズに読めるようになりました。さらにいくつか英語の検定試験も興味本位で受けてみましたが、語彙不足で特段苦労した感覚も無く英検1級・通訳ガイド試験・観光英検1級という具合に次々と受かりました。 
 三つめは、「茅ケ崎方式」が英語学習の面白さに目覚めさせてくれたことです。「茅ケ崎方式」ではバラエティーに富んだ演習メニューが用意されているので、自分が興味を持ち継続できそうなものが何かしら見つかるのです。この5年余りの間私は「茅ケ崎方式」のレッスンを個人的な英語学習にフィードバックしようとさまざま試行錯誤を繰り返してきました。その結果、今いくつか実践している学習方法があります。いずれも私にとっては面白さと効果を実感できるものです。この機会にその内容に少しふれたいと思います。 

 1.LCTのスクリプトと録音を使った音読 

 この詳細はENGLISH EXPRESS 2014年4月号の千田潤一氏もしくは11月号の安河内哲也氏の記事を見て参考にしてみてください。特にセンテンスごとに聞いて反復するトレーニングが私の今最も重視している訓練法です。そしてこの訓練は歩きながらやります。集中力の持続が本当に違うのです。座ってやると5分以内に確実に眠くなるのが、これだと本当に集中できてありえないくらい時間があっという間に過ぎてしまいます。そして1時間後にはLCTがだいたい暗記できてしまうのです。 

 2.レッスン日誌をつける 

 復習の大切さは誰もが頭ではわかっていてもなかなか実践できないものです。そこで堅苦しく考えるのをやめ、日記のノリにレッスンで出てきたフレーズ、聞き取りミスやスペルミスした単語、文法上の注意点等々自分が知るべきことを配布されたプリントから書き出してみることにしました。一律に習ったことを復習するわけではなく、あくまでも自分の身についていない感を最も感じる単語・フレーズから優先的に選びます。これは内容を厳選してA4用紙1枚にまとめます。そして自分なりのコメントも添えたりして、後々見返すのが楽しくなるよう、それなりに綺麗にまとめることに力を入れます。あたかも日記を読み返してみたくなるように繰り返し見返す習慣がつくのです。 

 3.知識を増やす 

 当たり前すぎることですが予備知識はリスニングに間違いなく大きな影響があると思います。例えば私は大相撲が大好きなのですが、私と同程度の英語力の中国人が相撲についてのLCTを聞いたら圧倒的に私に分があるでしょう。丁度あの「巨人の星」の消える魔球がマウンドの土煙(英語力のたとえ)だけだと80%しか消えないようなものです。そして星飛雄馬の足の上がり加減が予備知識の差なのです(わかる人にはわかる。)私のおすすめはTHE JAPAN NEWSの海外記事をとにかく毎日読むことです。国内記事は私に言わせれば時間があれば読んでもかまいませんが、時間にゆとりがない人こそ断然海外記事に特化するべきだと思います。なぜか?同じくらいの長さの英訳された国内記事とReutersやAPの海外記事をよーいドンで読んでみればわかると思いますが、圧倒的に後者のほうがしんどいのです。従ってReutersやAPの記事がある程度スムーズに読めるようになると、日本人の訳した国内記事の英文なんか楽勝になるのです。 

 と、まあいろいろなことを書き連ねてきましたが、私にとって本質的に大切なことは何よりも勉強が面白いと思えるかどうかなのです。人間本当に面白ければことさら努力などと言わずとも周りから止められるくらいやるものです。英語に限らず外国語の習得は簡単ではありませんし、時間もかかります。ですが、そういうしんどい部分もひっくるめて面白いと思える人が結果的に伸びる人なのではないかと思うのです。自分が今目指しているのはまさにそういう境地です。そして「茅ケ崎方式」が教えてくれた英語学習の面白さをさらに突き詰めていきたいと考えています。 



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