C3 / ライティングクラス 石野文菜
2024年7月、私はオーストラリアのメルボルン大学に入学しました。私が通っていた日本の高校では、日本とカナダBC州の高校卒業資格を取得できたことから、国外選考AO入試で早稲田大学に、またカナダBC州の成績でメルボルン大学に合格しました。双方の大学に合格することができたのは、小学2年生から中学3年生まで茅ヶ崎方式英語会で英語力を向上させていただいたからです。教えていただいた先生方に感謝を申し上げます。
オーストラリアの大学を進学先として選んだ理由は、3年間で学位が取得でき、出願には高校の成績とIELTSスコアで申請できることの他に、アメリカ、イギリス、カナダなどと比べて学費が安いことも決め手になりました。
メルボルンは1日のうちに四季があると言われているように、朝晩と日中の温度差が大きいだけでなく急な晴天や大雨など天気も変わりやすいです。また様々な国々から来ている人が多いため、多様性が寛容に受け入れられています。多国籍のレストランや雑貨屋などが立ち並び、異文化に触れやすい環境です。メルボルン大学周辺は、歴史を感じられる古いヨーロッパ風の建物と自然豊かな動物園などが共存していて魅力的です。食べ物は美味しいですが、物価は高く日本の3倍するものもあります。
一方でメルボルン大学内は街中の環境と大きく異なります。大学内ではアジア系の学生の比率が高いことに驚きました。そのため異文化を受け入れる風習が街中よりも弱いことを感じました。中には日本人に対して嫌悪感を持っている人もいます。残念なことですが日本人だと分かった途端に無視されることもあります。当初は傷つきましたが、徐々に世界各国にはそれぞれの教育方針があり、ある人種が受け入れられないこともあると考え、落ち込まないようにしました。反対に日本のことが大好きな人や気さくに話しかけてくれる人も多く親しみやすいです。
学習面においては、勉強に対する熱意のある学生が多いことを強く感じます。同じような志を持つ人と話すうちに自分の実力不足などを感じることもありますが、それをばねにして勉強に対するモチベーションを上げることができています。大学が3年制であることもあり、授業内容が基礎だけではなく専門的かつ深く学ぶことができます。そのため大変学びがいはありますが、1回の授業で学ぶ内容が多く、計画的に勉強しないとついていけなくなるリスクを感じています。学期を通して課題や試験勉強に追われ疲弊した時期もありましたが、大変さ以上に様々な国から来た留学生と人種の壁を越えて交流する楽しさを感じつつ日々精進しています。
コロナ禍を経て円安が続く中、留学を迷った時期もありましたが、茅ヶ崎方式英語会の先生方に背中を押していただきました。メルボルン大学からは奨学金をいただけることになったこともあり留学を決心しました。早口や訛りのある発音の教授や学友の話を聞き取ることができるのは、本校のLCTで培ったリスニング力のお陰であり留学生活にとても役立っております。